電気設備改修のポイント2
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電気設備改修のポイント2
こんにちは。エムイーシーの中村です。
今回は『改修にかかる人件費』と『人件費の割合からみる適正な見積もり金額』を見ていきましょう。
改修工事は既存の設備を変えるということなので、現在あるものを撤去して取り付けます。なので、全くの新品をつけるよりは、費用がかかってきます。
特に外す際は注意が必要なので、なんでもかんでもバカバカ取ればいいわけではありません。
綺麗に外し、再利用するものは傷つけないようにしなくてはいけません。
そこに腕が必要なのです。
ではそもそもの職人さんの人件費っていくらなの?ですが・・・
みなさんの会社では給料と保険料合わせて(人を雇い働いてもらうのに必要な金額)いくらくらい会社からもらっていますか?
保険料や厚生費、交通費などその人が会社にいるだけ・来るだけでかかってしまうものは少なく見積もって給料の1.5倍程と言われています。
新入社員だと18万~20万の給料だとすると27万~30万
日給にすると14,280円くらいです。
課長はどうでしょう?
中小企業だと課長で37.5万くらいではないでしょうか?1.5倍すると56万
日給にすると26,600円で、残業なども増えてきますし、残業代が出ない場合はもう少し下がります。
部長はどうでしょう?
だいたい50万くらいだと仮定すると、75万
日給は35,710円です。
これが世の大半の会社の給料体系ではないでしょうか?(もちろん大手はこれ以上)
しかし、建設業の物価本(物の価値が載っている)によると資格を持っている職人さんで18,000~26,500円です。業務の危険度によって差がつけられていますが、トンネル掘削工の重労働や危険性は完全に見合っていないように思われます。
この金額で見積もっていても、小さな会社の課長以上の給料は絶対に稼げないのです。
電気屋や設備屋の相場は20,000円です。
資格を持っていないド素人とベテランが組んでも、課長級の給料さえもらえないのが現状です。
そうなると、若い人はこき使われて安月給で将来仕事を覚えてもその程度しか貰えないと分かる3年目くらいにドンドン辞めていきます。
残った人も、作業を数こなさなければ会社も利益が残せないので、体調を崩して辞めてしまいます。
そういう状態が起きているため、人材不足になっています。それでも物価本が改正されなければ、これくらいが相場でしょ?安くして。
と、言われてしまうのです。
それを踏まえて見積書を見ると、どこの料金が高いのか?
どこで人件費分をカバーしているのかが分かると思います。
この規模で、社員数がこのくらいで、見積もりの作業代がこのくらいだと少し安いな?どこかで上乗せされてるかも・・・
と、いう具合です。
赤字になってまでも仕事を取りにいくほどライバルも少なくなってきているので、どの会社も無理はしていないように見えます。
正直、不況不況といいながらも、本当は仕事が回っていてそれほど苦しくない会社ばかりだと思います。
バブルまでとはならないでしょうが、買い手市場に移行しているのは間違いありません。
そうやって市場も移り変わっていくことも頭に入れて、見積もりの交渉にあたるといいのではないでしょうか?
現状を理解せず、安くして安くしてばかりだと、手を抜かれる原因になったり、資格を持っていない人たちでの施工になったりしてしまう可能性もあると思います。
会社としては利益を出さないと潰れてしまうので、安くなる。ということは、『何かがある』そう思ってください。
あなたが働くときに、もらった給料より多くのお金を会社のために自腹で払いますか?
絶対におかしいラインがあるということは頭の隅に置いて、いざというときに、怪しい業者に捕まらないようにしてください。
私たちは職人さんにしっかりと給料が払える金額でしか仕事は引き受けません。これ以上できない最低ラインがあるので、「無資格でも規定違反でもなんでもいいから、安くやってくれ」という要望にはお答えできませんのでご了承ください。
相見積もりのうちの一社としてのご利用も歓迎ですので、適正な価格ってどのくらいだろう?というときは、ご相談ください。
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