ハウスメーカー・工務店の現状｜MECの電気工事コラム｜関東一帯の高圧電気設備なら、厚木のMECへ

こんにちは。中村です。

最近商談で聞いた話なんですけど、どうも家を建てるときは気をつけなくてはならないポイントがあるみたいですね・・・

家といえば、一般的には人生で一番高い買い物と言われていますよね？

しかし今ではローコストメーカーと言われる『一棟999万円』など一千万円を切る広告を見かけることもあると思います。

大手ハウスメーカーで建てれば3000万かかってしまうのに、999万でも建つ家があるのです。3000万の方がいい家に決まっている、安い家なんて信じられない。と、思う方もいらっしゃると思います。

そう思うことで、高い金額に自分を納得させているのです。

ずばり言います！耐震性・防災性『全て同じレベルで家を建てることは出来ます』

正直なことを言うと建物の原価はそのくらいなのです。実際私の家も手作り住宅です。もうすぐ築40年になるので、ハウスメーカーさんに同じ建物を建ててくれと言ったら、とんでもない見積もりが出てきました。

なんと、総額5000万円でした！

実際に建てたときの総額は今の価格に換算すると1200万円でした。

4倍も違うのです。かといって性能に違いがあるか？というとそうではありません。

今までほぼノーメンテナンスですが、雨漏り・シロアリ・損傷など全くありません。過去全ての地震に対して、家屋の中の被害もありません。（タンスが倒れる、食器が落ちるなど）もちろんつっかえ棒や、衝撃吸収マットも使っていません。

逆に3000万の家でも、自然災害や経年劣化で被害が出ている建物もあります。ひどいときは、1年も経たずに修繕をしている。などという話も聞きます。

決定的な原因が1つあります。

それは、価格競争と職人不足による『手抜き』です。これもワザと手を抜いているのではなく、『抜くしかない・技術のある人が雇えない・育たない』からなのです。

このまま現状が続けば、近々建物が建たなくなってしまう可能性も考えられます。現に、九州地区では大工さん不足による入札中止が出ています。

全く建たないわけではありません。質の悪い家か、超高額な家かの二極化が考えられます。

大工さんも自分の技術を安く売ることもないので、必然的に支払い能力のある企業やオーナーの下請に入ります。

知り合いの工務店の社長も言っていましたが、個人宅の建設に関しては、ほとんどの人が安さを重視して選ばれる。と・・・

値段を下げるにはどうしたらいいでしょう？材料の質を下げる、減らす？会社の利益を考えない？人件費を減らす？経費をかけない？

 

これら全てを行うのです。30年のベテラン大工さんの給料と1年の経験しかない人を使うとしたら、どちらが安く雇えますか？

1年の経験者であれば月16～20万で雇えるでしょう。しかし、30年尾経験者はどのくらいかかるでしょうか？

一般的な会社に入っていれば約50歳の管理職クラスです。

仕事も出来れば、指示も出来ます。経験がモノを言う物作りの業界では、一企業の社長よりも貰うこともあります。結局大工さんがいなければ建物は建ちませんから。

そうやって削減されていった建っているだけの恐ろしい建物が生まれるのです。

あなたが35歳で、給料月20万貰える会社と、50万貰える会社ならどちらがいいですか？もちろん同じ仕事内容でです。仕方なく20万の方に入ったとして、真面目に全力で毎日手を抜かず働けますか？

自分の仕事に見合ってないのに、出来ますか？

多分誰もが無理でしょう。

 

この状況を打開するには、方法は少ししかありません。

①絶対信頼出来る人が周りにいる

②自分で設計屋、大工、水道ガス電気屋を探す

くらいしかもう防げません。

ハウスメーカーに頼んでも、実際に仕事をするのは現場の職人さんです。しかし、お金を払うのはハウスメーカーです。つまりどの程度ハウスメーカーが利益を確保しているか分からないので、自分ではコントロールできないのです。3000万円払って2000万円取っているかもしれません。これでは結局『性能』も『価値』も1000万円の建物しか建ちません。

工務店に頼めば、直接工事する人の取り分になりますので、少し高くてもまず安心でしょう。もっと確かなものにするには、各専門業者も自分で探し、見積もりを取ってみるのです。

それを合計してみてください。ハウスメーカーよりも圧倒的に安い金額になっているでしょう。

ここまで労力をかけないと、いい建物が建たなくなっているのが現状です。

誰だって利益は欲しいですからね。

いろいろ考えて企業努力をして、なんとかしていますが、それも時間の問題になってきています。

それは結局消費者のあなたも、企業も誰も得をしない結果しか生みません。

高いからいい。安いからいい。という単純な問題ではなくなっているので、どんどん調べていって、疑問や怪しいところは聞くようにして最高の家を建ててください。